Book Review 【愛娘にさよならを】

       

『殺してもいい命』から数か月。
左腕に重傷を負った雪平夏見は捜査1課の刑事ではなく、警務部に異動していた。
それでも彼女に付きまとう殺人事件。やはり”雪平夏見”には殺人事件が似合う?

次々と起きる3つの凄惨な殺人事件。
そして現場に残された”ひとごろし、がんばりました”のメッセージ。
被害者に共通点は見当たらないのだが。
事件前に送られる少女からの手紙。
”たのしみにしています。ひとごろし、がんばってください。”
黒幕の正体はまさか本当に少女?それとも?

事件のクライマックスに描かれている2011年の忘れられない忌まわしい記憶。
舞台はもちろん異なるがこれを風化させないために筆者は筆にしたためたのだろう。

目の下に残る、涙の形をした小さな青の刺青。前作『殺してもいい命』で残った謎が解明。あまりにひどい仕打ち。
ところで、前作の犯人はどうなったのか。たしか雪平は撃たなかったはず。

しかし、推理小説を読むのはなかなか難しい。
プロローグに描かれる何気ない出来事が、実は重要な意味を持ち、クライマックス直前で1本の線になる。
なかなかそこまでプロローグの内容までは記憶していない。ゆえにエンディングの後に再度プロローグを見返すこと何作品か。
なんだか作者に負けた気分?
やはり2度読みできるような時間にゆとりある生活をしたいと改めて思う。




愛娘にさよならを
著者/訳者:秦 建日子
出版社:河出書房新社( 2011-09-07 )
定価:¥ 1,575
楽天価格:¥ 1,575
単行本 ( 260 ページ )
ISBN-10 : 4309020534
ISBN-13 : 9784309020532



   

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